top of page
胎児等の火葬について
法律では妊娠12週以降に赤ちゃんが亡くなられた場合、お住いの市町村へ 「死産届または死亡届」 と 「火葬」 をしなければならないとされています。
一般的に死産等の場合、ご遺族様方で死産届や火葬予約等を行いますので、葬儀社への連絡は必要はありません。
手続きに必要な書類等は、産婦人科などで説明があると思います。
・母胎内で胎児が死亡した場合(出産前)…「死産届」を提出。戸籍は作られない。
・妊娠22週以降、出産後に亡くなった場合…「出生届」を提出後に「死亡届」を提出。
「出生届」の時に戸籍が作られますので子供に名付ける必要があります。
※提出期限は死産または死亡した日を含めて7日以内
~火葬までの流れ~
①病院から「死産証書」または「死亡診断書」を受け取る。
↓
②「火葬の予約」を入れる。
※電話受付 9:00-17:00 ℡0957-21-2600(火葬予約)
↓
③役所へ「死産届」または「死亡届」を①でもらった書類とともに提出。
※亡くなった日を含めて7日以内に届出※
④役所から「火埋葬許可証」をもらう。この時に火葬料金を支払います。
↓
⑤予約時間前に火葬場へ来場(火葬場職員さんから案内があります)

死産届記入例(左側赤字が届出人直筆)

~よくあるQ&A~
Q.棺や骨壺は必要ですか?
A.棺や骨壺は「必ず必要」ではありません。
※全ての状況が同じではありませんので、そのときの状況等により異なります※
妊娠12週の胎児は約6cm10~15g、24週では約30cm前後500g~1,000gと胎児といっても大きさが全く違うので、そのときの状況で火葬場の職員さんから個別に 案内があると思います。
~お棺(紙箱)について~
・胎児等は一般的に、厚紙製の箱などに入れてご安置(寝かせること)します。お葬式でよく目にする木製の棺は使用できません。
・火葬時間まで長い待機時間がある場合は、結露に注意しながら保冷剤などで保冷を十分にしてあげてください。
・ほとんどの場合、「棺(紙箱)から出してからの火葬」になるので、火葬場から棺(紙箱)を持ち帰ることになると思います。箱に入った状態でも火葬する場合もあります。
・箱に入った状態で火葬すると、箱を燃やす強い火力でお身体まで火葬することになるので、お骨や灰が残らなかったり箱の灰などでわからなくなってしまうため、お身体のみで火葬しますが、確実にお骨が残るとは言えません。お花やお菓子なども一緒に火葬してしまうとお骨が残らない可能性が高くなります。
・箱から出して、火葬台にそのまま お身体を寝かせるので、薄手で木綿の小さめなハンカチ や メッセージなどを書き込んだ紙などで包んであげるとよいかもしれません。
~お骨壺について~
・胎児の場合だと、「骨」は未だ未形成なので火葬すると「お骨が残らないかもしれない」と頭の片隅に。
・お骨が残った場合、火葬後のお骨は高温なので、プラ容器などは避けた方が良いです。
・お骨が残るかもしれないので、念のため陶器製などの 熱に強い蓋付きの容器を準備しておいた方が良いです。
・ひらまつ斎場では、白い陶器のお骨壺は湯飲み(直径外寸7㎝)サイズからあります。もっと小さいサイズ(手元供養用)の骨壺も数は少ないですがご用意はしています。
・お骨が残らない可能性が高い場合、あえて火葬後に残るもの(石など)を一緒に火葬して、お骨の代わりに拾う場合もあります。(火葬場職員さんに直接その旨お伝えください)
Q.火葬場へは必ず礼服(喪服)で行かなければなりませんか?
A.火葬場にドレスコードなどはありません。
※全ての状況が同じではありませんので、そのときの状況等により異なります※
諫早市では胎児等の火葬は、一番早い時間の午前10時の火葬予約が多いようです。というのも、一般の火葬予約はお昼頃に集中しているため、お昼頃は礼服(喪服)を着た参列者で混雑しますが、10時頃は貸し切り状態のように、ほとんど会葬者がいないという状況が多いです。
個人的な印象では、私服で来られている方が圧倒的に多いような気がしますし、それで良いと思います。
ネット上では胎児の火葬時でもマナーとして全員礼服(喪服)を着るべきと書いてあったりしますが、若い方で礼服(喪服)を持っていない方は少なくありません。
礼服(喪服)をお持ちの方は、着てもよいでしょうし個人の判断で問題ないと思います。
お父さんお母さんは、礼服(喪服)が無いからといって購入を急いだり準備する時間を その赤ちゃんと一緒にいる時間に充てた方がよほどグリーフケアにつながると思います。
東京など都市部の火葬場は最近だと10日待ちが通常で、礼服を準備する時間がかなりあります。
諫早市では法律で決められている24時間後には火葬可能ですし、24週未満の胎児であれば24時間の待機時間もありません。どうしても腐敗が進んでしまうので短期間で火葬することが諫早市では一般的です。「都会の火葬」と「諫早市の火葬」の事情が違うこともネット上の情報を見る上で頭に入れておいていただければと思います。
お寺様などの宗教者による「儀式」を執り行うのであれば、その宗教者に服装に関してでも お尋ねになってみると良いと思います。
※このページを作成するか、かなり迷い・心苦しい気持ちがありましたが、ネット上に「諫早市」の胎児等の火葬についてのローカルな情報が、ほとんど無いため必要とする方の一助になればと掲載しております。
より詳しく詳細が知りたい方は、小ヶ倉斎苑へ直接お問い合わせください。
著:平松健太
bottom of page