お葬式はしなければならないのでしょうか？

　なぜ「お葬式」を行うのか？という問いに対して、一人ひとりの考え方や価値観の違いがあるため明確な答えはありません。

　ただ、大切な人とのお別れをお葬式という儀式を通して、ご遺族含め これまで故人とご縁のあった方に対しての個人的感情や社会的な繋がりのひとつの区切りとなるようにお葬式を行う、という考え方もできると思います。

　また、昔は付き合いがあったけど今はあまり付き合いが無くなってしまったような ご親戚でも普段は会うこともままなりませんが、お葬式であれば再会することが出来るでしょう。残されたご遺族にとって今後の手続きや生活の中で、そういったご親戚の助力を必要とすることがあるかもしれません。個々の事情にもよりますが、「お葬式をする」ことを選択される場合と「お葬式をしない」という選択をされた場合 後者の場合が気分を害される方は少なからずいらっしゃいます。そのような側面も「お葬式」にはありますので、これまでご縁のあった方々との関係を悪くするような判断はあまりお勧めできません。
　本来であれば生前に感謝を伝えるのが良いのですが、実際にはそれが叶わないことが多いです。その気持ちをしっかりと面と向かって伝える場をもつためにも「お葬式」が行われているのだと思います。